「このモバイルバッテリー、買って大丈夫かな」「もう使っているけれど、今から確認できることはある?」と不安になったら、まず本体の表示を見てみましょう。難しい知識がなくても、本体の表示と型番を手元に置けば順番に確認できます。
この記事では、PSE表示の見方から販売者、リコール情報、使用を止めたいサインまで、買う前と使い始めた後にできることを一緒に見ていきます。記事中の画像は説明用に作った一般的なイメージで、実在の商品やサイト画面ではありません。
30秒で分かる4つのチェックポイント
時間がないときは、次の4つだけでも押さえておいてください。
- 本体表示を見る:箱ではなく本体に、丸形PSE、届出事業者名、定格電圧、定格容量があるか
- 販売者を見る:販売者と問い合わせ先が分かり、本体にある届出事業者名も読み取れるか
- 型番を控える:本体、箱、説明書から正確な型番をメモする
- リコールを照合する:型番で消費者庁、NITE SAFE-Lite、メーカー公式のお知らせを確認する
PSE表示だけで確認を終えず、型番とリコール情報まで見るのがポイントです。
PSEマークはどこを見る?
確認したいのは、化粧箱の印刷だけではなくモバイルバッテリー本体です。背面や側面のラベルに、丸形PSEが印刷または刻印されていないか探します。経済産業省の注意資料では、本体上の丸形PSE、届出事業者名、定格電圧、定格容量を例示しています。
国民生活センターも、2019年2月以降に販売される規制対象のモバイルバッテリーについて、本体のPSE等の表示を確認するよう案内しています。購入時期も思い出しながら、本体を見てみてください。
PSEの横で確認したい3つの情報
丸形PSEだけではなく、近くにある次の情報も一緒に見ます。経済産業省の表示例と国民生活センターの案内で確認できます。
- 届出事業者名:法令に基づく届出をした事業者の名前
- 定格電圧:何Vの製品として表示されているか
- 定格容量:バッテリー容量がどのように表示されているか
表示が小さいこともあるので、スマホで撮って拡大すると読みやすくなります。型番や届出事業者名を正確に控えておくと、あとでリコール情報や問い合わせ先を照合しやすくなります。

丸形PSE、届出事業者名、定格電圧・容量、型番を探す位置関係のイメージです。実在の商品ラベルではありません。
PSE表示だけで確認を終えない理由
PSEは、国が商品を一つずつ審査して合格を出す仕組みではありません。対象製品を扱う届出事業者が、法令上の義務を履行したうえで表示するものです。経済産業省の注意資料でも、国から取得するものではないと説明されています。
そのため、PSE表示は大切な確認項目ですが、表示があるだけで今後のトラブルが起きないと決まるわけではありません。型番でリコール情報も調べ、使用中の変化にも目を配りましょう。
型番でリコールを調べる3つの確認先
本体表示を確認したら、次は型番を使ってリコール情報を照合します。
- 本体、箱、説明書から正確な型番を控える
- 消費者庁のリコール情報サイトで型番を横断検索する
- NITE SAFE-Liteで製品事故・リコール情報を型番検索する
- メーカー公式サイトの「重要なお知らせ」「製品に関するお知らせ」も同じ型番で確認する
経済産業省のリチウムイオン蓄電池案内でも、リコール製品に該当していないか定期的に確認するよう案内しています。

本体の型番から消費者庁、NITE SAFE-Lite、メーカー公式へ進む一般的な流れです。実在するサイト画面ではありません。
一つの検索先だけで終わらせず、3か所を確認すると情報の見落としを減らせます。何も見つからなかった場合も、それは確認した時点の結果です。将来まで変化がないとは限らないので、気になる変化があったときや長く使い続けるときは、あらためて確認してください。
PSE表示が見当たらないときは対象範囲から確認
本体にPSE表示が見当たらなくても、その事実だけで判断を終えないでください。モバイルバッテリーとして販売される製品でも、電池の種類や性能によって規制対象の確認が必要です。経済産業省のポータブルリチウムイオン蓄電池FAQで対象範囲が説明されています。
まず電池の種類、仕様、販売時期を確認します。それでも分からない場合は、販売元やメーカーへ型番を添えて問い合わせましょう。国や製造国だけを理由に品質を決めず、対象範囲と商品固有の表示を分けて見ることが大切です。
販売者と届出事業者は分けて確認しよう
オンライン購入では、販売者と本体に表示された届出事業者が同じとは限りません。違う名前であることだけを問題にせず、誰が販売し、誰が届出事業者で、それぞれの連絡先を追えるかを確認しましょう。
経済産業省のインターネット販売に関する案内では、オンライン上でもPSマークと届出事業者名の確認を進めています。NITEの「3つのC」も、販売者、商品、リコール、表示を確かめるよう案内しています。
- 販売者名と問い合わせ先が明記されているか
- 本体にある届出事業者名を読み取れるか
- 商品説明と届いた本体の型番・表示が一致しているか
- 同型品と比べて価格差が極端な場合に、販売経路や保証窓口を確認できるか
価格の高い・安いだけで品質を決めるのではなく、販売経路や問い合わせ先を確認するきっかけとして見てください。
こんなサインが出たら使用と充電を止めよう
使い始めたあとに次の変化へ気づいたら、使用と充電を中止してください。NITEの注意喚起では、高温、衝撃、圧力、製品の異常へ注意するよう案内しています。
- 本体が膨らんでいる
- 焦げたようなにおいや異臭がする
- 普段と違う強い熱を感じる
- 液体が漏れている
- 落下や強い衝撃のあとに外観や動作がおかしい
自分で分解したり修理したりせず、販売元やメーカー、お住まいの自治体の案内に沿って対応してください。膨張が見つかった場合は、膨張している場合の処分先を確認する手順も確認できます。車内など高温になる場所や、強い衝撃・圧力がかかる環境を避けることも大切です。
買う前のチェックリスト
- [ ] 電池の種類と仕様を確認し、PSEの規制対象か確認した
- [ ] 規制対象なら、本体の丸形PSEを確認した
- [ ] 届出事業者名、定格電圧、定格容量を本体で確認した
- [ ] 販売者名と問い合わせ先を確認した
- [ ] 本体、箱、説明書の型番が一致しているか確認した
- [ ] 型番で消費者庁、NITE SAFE-Lite、メーカー公式を確認した
- [ ] 価格差が極端なら、販売経路と保証窓口を確認した
よくある質問
PSE表示が見当たりません。それだけで判断してよいですか?
表示の有無だけで決めず、電池の種類や性能を確認してください。規制対象範囲は経済産業省のFAQで確認できます。判断できないときは、型番を添えて販売元やメーカーへ問い合わせましょう。
PSE表示があれば、ほかの確認は不要ですか?
PSE表示は大切な出発点ですが、そこで確認を終えない方がよいです。本体の届出事業者名や型番も控え、消費者庁、NITE SAFE-Lite、メーカー公式でリコール情報を照合してください。
型番で検索して何も出なければ、使い続けてよいですか?
検索した時点の情報として受け止め、使用中の変化にも注意してください。膨張、異臭、普段と違う強い熱などがあれば使用と充電を止め、販売元やメーカーの案内を確認します。
型番はどこを見れば分かりますか?
まず本体ラベルを見て、箱や説明書にも同じ表記がないか確かめます。似た商品名や色違いだけで判断せず、英数字を含む型番をそのまま控えると検索しやすくなります。
まとめ。表示、事業者、型番、リコールの順で見よう
モバイルバッテリーを確認するときは、本体の丸形PSE、届出事業者名、定格電圧・容量を見て、販売者と問い合わせ先を確認します。そのうえで正確な型番を控え、消費者庁、NITE SAFE-Lite、メーカー公式のお知らせを照合しましょう。
PSE表示だけで確認を終えず、使用中の異常にも気を配る。この順番を覚えておけば、購入前にも使い始めた後にも迷いにくくなります。
容量や重さ、販売先まで含めて商品を選びたい方は、10,000mAh前後の8商品を比較する記事もあわせてご覧ください。


