「明日の飛行機、モバイルバッテリーってスーツケースに入れていいんだっけ?」「何個まで?」と、出発前夜に急に不安になりますよね。結論から言うと、日本の便では預け入れはNG、手荷物として機内へが基本です。
この記事では、2026年4月24日から始まった日本のルールをベースに、荷造り、Whの見方、機内での過ごし方、旅程による違い、出発前チェックまでを、旅行前の友だちに話すつもりで順番にまとめます。ここで説明するのは2026年9月2日時点で確認した内容です。記事中の画像は説明用に作った一般的なイメージで、実在の商品やサイト画面ではありません。
30秒で分かる|日本の便の現行ルール
時間がないときは、まずこの6つだけ押さえてください。日本の空港から出発する便についての現行ルールです。
- 預け入れはできません。 手荷物として機内へ持ち込みます
- 1人2個まで。 1個あたり160Wh以下のものが対象です
- 端子を保護して、1個ずつ包む
- 頭上の収納棚には入れない(手元など、すぐ状態を確認できる場所へ)
- 機内でモバイルバッテリー本体を充電しない
- モバイルバッテリーから他の機器へ給電しない
このうち「2026年4月24日から160Wh以下を2個まで、機内での充電・給電はしない」という枠組みは国土交通省の取扱い変更の案内で、預け入れ不可・端子保護・個別梱包・頭上収納棚への収納不可までの具体的な扱いは国土交通省の旅客向け案内で確認できます。
預け入れはNG、手荷物として持ち込む
まず荷造りで一番大事なのがここ。モバイルバッテリーは、預けるスーツケースには入れず、機内へ持ち込む手荷物に入れます。国土交通省の旅客向け案内でも、預け入れ不可で機内持ち込みとされています。
うっかりスーツケースへ入れたままカウンターへ出すと、手荷物へ移し替える手間が発生したり、出発がバタバタしたりします。前の晩に、充電まわりのものは1つのポーチにまとめて「これは手荷物」と決めておくと安心です。

上の図は、荷造りと機内での基本を4場面で表したイメージです。左から順に、(1)手荷物へ入れる/(2)預け入れには入れない/(3)頭上の収納棚へは入れない/(4)機内では充電しない、という流れだと思ってください。
何個まで?160Wh以下を1人2個まで
持ち込める数は、1個あたり160Wh以下のものを1人2個までです。国土交通省の旅客向け案内でも最大2個とされていて、ANAの案内でも160Wh以下・最大2個・預け入れ不可・端子保護という形で説明されています。
ここで気をつけたいのが、「何個」を数える前に1個ずつが160Wh以下かどうかという点。容量の単位がmAhではなくWh(ワットアワー)で決まるので、次の章で見方を確認しておきましょう。
Whの確認方法|まず本体表示を見る
「うちのバッテリー、160Whって多いの?少ないの?」と迷ったら、いきなり計算せず、まず本体の表示を探してください。多くの製品は本体ラベルに「◯◯Wh」と書かれています。表示があれば、その数字を確認します。
Whの表示が見当たらず、定格電圧(V)が分かる場合だけ、国土交通省の旅客向け案内にある次の式で確認できます。
Wh = mAh × 定格電圧(V)÷ 1,000
たとえば、定格電圧が3.7Vと表示された10,000mAhのバッテリーなら、10,000 × 3.7 ÷ 1,000 = 37Whです。ただし、定格電圧は製品ごとに違うので、表示がないときに「たぶん3.7V」と決めつけて計算するのはやめましょう。分からなければ、本体・箱・説明書やメーカーの公式情報を確認してください。

上の図は、確認の順番を表したイメージです。まず本体のWh表示を探す → あればその数字を使う → なくて定格電圧が分かるときだけ「mAh × V ÷ 1,000」で計算する、という流れです。どちらでも分からなければ計算で埋めず、公式情報やメーカーへ確認しましょう。
荷造り|端子を保護して1個ずつ包む
数と容量を確認したら、次は守り方です。国土交通省の旅客向け案内では、端子(接点)を保護し、1個ずつ個別に包むことが案内されています。
- 端子部分にはキャップやテープなどを使い、金属と触れないようにする
- 鍵や小銭、他のバッテリーと同じポケットにむき出しで放り込まない
- 1個ずつポーチや保護袋に分けて入れる
- 手荷物の中でも、保安検査や機内ですぐ取り出せる位置に置く
前日の夜にここまでやっておくと、当日の検査場でもたつきにくくなります。
機内での扱い|収納棚に入れず、充電も給電もしない
席についてからのポイントは3つです。まず、頭上の収納棚には入れないこと。国土交通省の旅客向け案内でも、常に状態を確認できる場所で保管し、頭上の収納棚には収納しないよう案内されています。置き場所に迷ったら、客室乗務員の案内に従ってください。
そして、機内ではモバイルバッテリー本体を充電しない/モバイルバッテリーからスマホなど他の機器へ給電しない。これは国土交通省の取扱い変更の案内で示された内容です。飛行機に乗っている間は、モバイルバッテリーを使わず、状態が分かる場所に置いておきましょう。
発熱・膨張・煙など異常を感じたら
もし本体が熱くなりすぎたり、膨らんできたり、変なにおいや煙に気づいたら、自分で対処しようとせず、すぐ客室乗務員に知らせてください。政府広報オンラインでも、異常時は客室乗務員へ知らせるよう案内されています。
分解したり、自分で修理しようとしたり、独自の方法で冷やそう・消そうとするのは避けましょう。あなたがやるべきことは、触り続けず、すぐに伝えることです。
国際線・コードシェア・乗継|同じとは限らない
ここまでは日本の現行ルールの話です。この条件がそのまま世界共通というわけではありません。 国際線、コードシェア便、乗継地、渡航先、実際に運航する航空会社によって、より厳しい条件が設けられていることがあります。
- 国土交通省の危険物の案内でも、航空会社の最新条件をあわせて確認するよう案内されています
- 政府広報オンラインでも、航空会社によって条件が異なり得るとされています
- 国内線ならJALの国内線 制限品の案内、国際線ならJALの国際線 制限品の案内のように、利用する航空会社の最新の制限を搭乗前に確認しましょう
- 国際運用では、日本の現行条件より厳しくなることもあります(IATAの事業者向けガイダンス)
この記事は一般的な整理で、あなたの個別の旅程で必ず持ち込めることを保証するものではありません。特に乗継や海外の便がある人は、実際の運航会社と旅程ごとの案内を先に確認してください。
2027年に上限が変わるかも?現行ルールとは分けて考える
ニュースなどで「上限が100Whになるかも」と見た人もいるかもしれません。JALの取扱い変更の案内では、2027年1月以降に上限が100Whへ変わる可能性があるとして、再確認を呼びかけています。
ただし、これは将来の可能性の話で、2026年の現行ルール(160Wh以下・2個まで)とは別枠です。旅行のタイミングによっては条件が更新されている可能性があるので、このページを読んだ日ではなく、搭乗の直前にもう一度、公式の最新案内を確認してください。
出発前7項目チェックリスト
前日から当日、この7つをサッと確認しておけば安心です。日本の空港から出発する便についてのチェック項目です。
- [ ] モバイルバッテリーを手荷物に入れた(預け入れには入れない)
- [ ] 持ち込むのは1人2個までにした
- [ ] 1個ずつが160Wh以下か、本体表示(なければ定格電圧)で確認した
- [ ] 端子を保護して、1個ずつ包んだ
- [ ] 検査や機内ですぐ取り出せる位置に入れた
- [ ] 機内では収納棚に入れない/充電・給電しないと覚えた
- [ ] 国際線・コードシェア・乗継がある人は、利用航空会社の最新案内を確認した
よくある質問
モバイルバッテリーは飛行機に何個まで持ち込めますか?
日本の空港から出発する便では、1個あたり160Wh以下のものを1人2個までです。預け入れはできず、手荷物として機内へ持ち込みます(国土交通省の旅客向け案内)。国際線や乗継がある場合は、利用する航空会社の条件も確認してください。
スーツケースに入れて預けてもいいですか?
いいえ。モバイルバッテリーは預け入れができず、機内持ち込みが基本です(国土交通省の旅客向け案内)。荷造りのときに「手荷物へ入れるもの」として分けておきましょう。
機内でスマホをモバイルバッテリーで充電してもいいですか?
日本の現行ルールでは、機内でモバイルバッテリー本体を充電することも、そこから他の機器へ給電することもしない扱いです(国土交通省の取扱い変更の案内)。
本体が熱い・膨らんでいるときはどうすればいいですか?
自分で分解・修理したり冷やそうとしたりせず、すぐ客室乗務員に知らせてください(政府広報オンライン)。触り続けず、早めに伝えることが大切です。
まとめ|手荷物・2個・160Wh・機内では使わない
日本の空港から出発する便へモバイルバッテリーを持って行くなら、覚えることはシンプルです。預けずに手荷物へ、1人2個まで、1個ずつ160Wh以下、端子を保護して個別に包む。機内では収納棚に入れず、充電も給電もしない。 異常を感じたら客室乗務員へ伝えましょう。
そのうえで、国際線・コードシェア・乗継がある人は各社の最新案内を、2027年以降に旅行する人は上限変更の可能性を、搭乗の直前にもう一度確認してください。
そもそも手持ちのバッテリーが飛行機向きか気になったら、容量や重さから10,000mAh前後の8商品を比較する記事が参考になります。本体のPSE表示や型番の見方、リコールの調べ方はPSEマークとリコールの確認手順を見る記事で順番に確認できます。


